内科・リハビリテーション科 糖尿病外来
糖尿病外来開設にあたって
少し前まで糖尿病は贅沢病であり、少しの人がかかる病と言われていました。しかし食生活の乱れ、運動不足などにより生活習慣病や国民病とまで言われ、多くの人がかかると言われています。
厚労省が統計を取り始めた1997年には690万人、予備軍が680万人でしたが最近の2012年(5年ごと報告)には950万人、予備軍1,100万人となり、糖尿病の人の増加が目立ちます。
最近新しい薬などの発見により、血糖値は改善されるようになりましたが、治療を中断される人が40歳50歳代の人に多く、気か付けば合併症の心筋梗塞、脳卒中、腎不全で再受診されており、ひいては医療費の増加につながるとも言われています。
血糖値が改善しても末長く通院されることが必要です。
検診で少し血糖値が高いと言われた人、家族や親戚に糖尿病の人がおられる人、お産で体重の大きい赤ちゃんを産んだ人、できものが治りにくい人などは一度本院糖尿病外来を訪れてみてください。基本である食事療法、運動療法など一緒に考えてみてはいかがでしょう!
2017年5月
糖尿病専門医 林 弘